開店までの手順

実際の店舗で運用した手順。上から順にやれば開店できます。困ったときの見る場所も。

実際の店舗(ダイニングバーMATSURI)で運用した手順です。

上から順にやれば開店できます。

1. ログインする

店舗の管理画面はパソコンで使います。

スタッフはアプリを使うので、この画面には入りません。

ログイン画面には「デモ体験」のボタンもあります。

登録せずに中身を見られるので、先に触ってみるのもよいです。

オレンジの帯が出ているとき

動作確認用のデータに繋がっています。この状態の操作は本番のデータに入りません。

本番で使っているときは帯が出ません。

2. 開店前チェックを緑にする

左メニューのいちばん下にあります。ここが最初にやることです。

設定が足りない箇所を、何が起きるか・どこで直すかまで名指しで出します。

右のボタンから直す画面へ飛べます。

区分意味営業前に
使えないこのままだと金額が合わない、一覧が空になる必ず0にする
確認が必要動くが、意図と違う可能性がある中身を見て判断する
任意既定値で動く。使わない機能なら放置でよいそのままでよい

エラー画面は出ません。

ここに挙がる問題は、画面上はどれも正常に見えます。

バックが0円、承認画面が空、給与が計算できない、という形で後から表れます。

だから営業前に見ます。

3. スタッフ台帳を1つにまとめる

古い台帳と新しい従業員台帳の両方に、同じ人が別々に登録されていることがあります。

そのままだと会計で選ぶ人と勤怠の人が別人扱いになり、

累進バックの出勤日数が常に0になります。

  • 1開店前チェックの「売上スタッフの台帳が2つある」の右にある 統合する を押す
  • 2誰が誰に統合されるかの一覧が出る(名前で突き合わせています)
  • 3内容を確認して この内容で統合する を押す

古いデータは消えません。 統合先の印を付けて残します。

売上・指名・インセンティブの記録は新しいIDへ付け替えます。

もう一度実行しても二重にはなりません。

名前が空の人は統合できません(突き合わせる手がかりが無いため)。

先に表示名を入れてから、もう一度実行してください。

4. 従業員を登録する

従業員管理から登録します。

項目入れないとどうなるか
表示名会計の売上スタッフ選択やシフト表に空欄が並び、誰を選んでいるか分からない
給与形態(時給/日給/月給)と金額給与が計算できない。累進バックの「時給未満」判定もできず、いちばん低い段に固定される
ログインその人はアプリを使えない。パソコンだけの運用なら不要

本名と表示名は別に持てます。

表示名だけがお客様向けのページに出ます。

本名・住所・生年月日・給与は、店舗の関係者と本人しか見られません。

5. 商品と原価を入れる

バックは (販売価格 − 原価)× バック率 で計算します。

原価を入れないと、販売価格の全額がバックの母数になり、利益が残りません。

  • 1商品管理 → 商品を開く
  • 2「原価・コミッション設定」で原価とバック率を入れる
  • 3カテゴリごとに扱いを変えたい場合は、商品カテゴリ管理の売上分配設定で決める

(ボトルは原価を引く、など)

6. 店舗ポリシーを決める

店舗設定 →「原価・バック」タブ。 金額の決まり方はここでまとめて決めます。

設定意味目安
営業日の区切り時刻何時で日付が変わるか。深夜まで開ける店は必ず設定する閉店より後の時刻(既定6時)
売上の締日給与期間の区切り店の運用に合わせる
累進の当て方会計を分けても総額が変わらない方式を選ぶ累計全体に当てる
1日の想定勤務時間「時給未満」の判定に使う実際の実働時間
遅刻・早退の猶予何分過ぎたら遅刻とするか5分 / 15分
既定のバック率商品ごとに未設定のときに使う値店の粗利から逆算

バック率が100%になっていないか確認してください。

粗利の全額がスタッフへのバックになります。

意図した設定でなければ、売上が立つほど店の取り分が無くなります。

ツケ(掛け)を使う場合は、支払い方法でここから有効にします。

7. 会計する

  • 1卓の 会計する を押す
  • 2会計方法(まとめて/個別)を選ぶ
  • 3売上スタッフを選び、配分を決める
  • 4支払い方法を選ぶ。現金ならお預かり金額を入れる
  • 5会計完了 を押す

配分の%は合計100にしてください。

%欄に金額を入れると、合計が100を大きく超えます。

その場合は比率として扱われ、意図と違う額が確定します。

画面に「実際に渡る額」が出るので、押す前に必ず確認してください。

売上スタッフを選ばなかったときは、その額は店に寄せず

「担当未設定」として承認画面に残ります。後から割り当てられます。

8. バックを承認する

バック承認の画面に、会計ごとの売上・小計・原価控除・基準額・分配率・

スタッフ基準額が並びます。

スタッフのアプリに出る額と、この画面の額は同じ計算から来ています。

食い違うことはありません。

金額を調整したいとき

伝票の間違い、個別の合意、罰金、バースデー手当、前月の計算漏れ。

どれも調整できますが、自動計算の値は書き換えず、増減として積みます。

種類使う場面
計算の訂正元になった伝票や配分が間違っていた
手当・特別支給バースデー、指名本数、イベント
罰金・控除遅刻・欠勤(就業規則に定めがある場合のみ)
前期からの繰越前の期の計算漏れ・過払いを今期で調整
個別合意本人と合意のうえで額を変える

明細には次のように出ます。

```

自動計算 ¥300,000 + 訂正 ¥12,000 + 手当 ¥45,000 − 罰金 ¥8,000 = ¥349,000

```

本人に聞かれたら、そのまま説明できます。

「打ち消す」は削除ではなく、逆向きの調整を積んで相殺します。

罰金・控除を使うとき

就業規則や雇用契約に定めがある範囲でのみ有効です。

労働基準法では減給の制裁に上限があります

(1回で平均賃金1日分の半額、総額で賃金支払期の10分の1)。

画面にも同じ注意が出ます。

9. 伝票を取り消す

打ち間違い、客都合のキャンセル、打ち直し。

伝票は消すのではなく取り消します。

項目取り消すとどうなるか
伝票番号そのまま残る。欠番になりません。「取消済み」として一覧に出る
売上日次・月次・スタッフ別のどの集計からも外れる
バック当期累計から差し引かれる。承認済みだった場合は警告が出る
領収書発行済みなら自動では無効にならない。客の控えの扱いは別途
記録誰が・いつ・なぜ・取消前の金額が、オーナーでも消せない形で残る

なぜ番号を詰めないか

番号を詰めると、取消があった事実そのものが消えます。

そうすると「打ち間違いを直しただけ」という説明が通らなくなります。

番号が連続していれば、取消は日常の操作として説明できます。

日次締めでは番号の抜けと重複を検査します。

誰が取り消せるか、期限、承認の要否、領収書発行済みを許すかは店舗設定で決めます。

10. 未収金・ボトルキープ・日払い

いずれもオーナー・店長のパソコン操作です。

現金と債権が動くので、スタッフのアプリからは触れません。

未収金(ツケ)

支払い方法で選びます。相手の名前を入れないと会計を確定できません。

回収責任者をキャストに紐づけておくと、回収率が見えます。

入金と貸倒はこの画面から記録します。

ボトルキープ

残量・期限・保管棚を管理します。

入れた担当を記録しておくと、ボトルバックの根拠になります。

期限が近いものは一覧の上に出ます。

日払い(当日精算)

当日に現金で渡した額を記録します。締めのときに支給額から差し引きます。

残りを超える額を渡すと前借りとして警告が出ます。

記録は削除できず、取り消しは状態として残ります。

11. シフトと勤怠

シフト管理は、営業日の区切り時刻を起点に描きます。

項目動き
出勤その営業日のシフトと突き合わせて遅刻を判定する。日を跨ぐシフトでも正しく効く
退勤実労働時間・休憩・早退を計算して保存する
二重打刻同じ営業日に未退勤の記録があれば止める
退勤し忘れ翌日以降でも、未退勤の記録を拾って閉じられる
猶予店舗設定の遅刻・早退の猶予に従う

営業日で数えます。

深夜1時の出勤は、翌日ではなくその夜として記録されます。

売上と勤怠が同じ日付に載るので、給与計算で突き合わせられます。

12. 困ったとき

症状原因として多いもの見る場所
バックが0円になる原価が未入力/スタッフ台帳が二重開店前チェック
バック承認画面が空会計時に売上スタッフを選んでいない承認画面の「担当未設定」
売上スタッフの選択肢が空欄従業員の表示名が未入力従業員管理
給与が計算されない給与形態・賃金が未設定従業員管理 → 雇用情報
同じ夜の売上と勤怠が別の日になる営業日の区切り時刻が未設定店舗設定
配分した額が思った額と違う%欄に金額を入れている会計画面の「実際に渡る額」

やらないこと

伝票を痕跡なく消す機能、実売上と申告売上を分ける機能は用意していません。

電子帳簿保存法は訂正・削除の履歴を残すことを求めているため、

痕跡が残らない削除は機能として成立しません。

取消の理由が全部書いてある帳簿のほうが、番号が飛んでいる帳簿より説明できます。